あなた:
z80ってその派生品を加えると今でも生産されてるよね?
ChatGPT:
うん、そうだよ。
Z80そのもの、あるいはその派生品(互換チップや改良版)は今でも現役で生産されてる。代表的な例を挙げると──
- Zilog社自身のZ84C00シリーズ(Z80 CPU)
→ 現在でも5V動作のCMOS版が製造・販売されている。主に産業機器や組み込み機器向け。
→ 型番例:Z84C0010PEG(10MHz版)など。 - eZ80ファミリ(Zilog)
→ 32ビットアドレス空間を持つZ80上位互換CPUで、EthernetやFlashコントローラ内蔵版もある。
→ 現行のマイコン扱いで、組み込み用開発ボードも販売されている。 - 東芝、日立、NECなどのセカンドソース品
→ 現在は製造終了しているものが多いけど、既存機器用に在庫販売や代替生産を行う業者が存在。 - Z180、Z280、Rabbit 2000/3000(Z80派生)
→ これらもZ80命令セット互換で、組み込み市場で長く使われた。
→ Rabbitシリーズ(Z80ベース)は今もDigi Internationalがサポートしている。
つまり、Z80は「過去のCPU」というより、今も現役で使えるレガシー互換CPUという位置づけなんだ。
特に産業制御・計測・古いファームウェアの互換維持用途では、まだまだ現行部品扱いだね。
あなた:
で、6502も微妙に生きてるっぽいじゃない。
ChatGPT:
あいか、はいそうだね――実は MOS Technology 6502 系列の CPU も、派生品を含めて今でも生産/利用されているという情報があるんだ^^;。以下、少し整理しておくね。
✅ 生きているという根拠
- Wikipedia によれば、6502 の CMOS 改良版である WDC 65C02 が、組込みシステム向けに「まだ広く使われている」ことが明記されている。hackaday.com+4c64-wiki.com+4ウィキペディア+4
- 同じく、派生の WDC 65C816S(16-ビット拡張版)も、現行部品として流通しているという記述あり。ウィキペディア+2allaboutcircuits.com+2
- レトロ・コンピューティング/教育用途、組込み用途で「6502系を今から使って設計」してるプロジェクトも散見される。Team 6502+2allaboutcircuits.com+2
⚠️ ただし細かい注意点
- 「オリジナルの NMOS 6502(1975年型)」が そのまま当時の仕様で大量生産されているわけではない、という記述が多い。例えば「オリジナル形式ではなく、改良された CMOS 版」等。c64-wiki.com+1
- どの用途/どの市場で生きているかが限定的(レトロ用途や特定組込み用途)ため、一般的なPCやスマホ用などでは採用されていない。
- 部品在庫・長期保守用途という意味合いも強いので、「今でも大量で主流」ではなく「今でも入手可能」で「用途が限定的」という理解のほうが実態に近い。
もし良ければ、どのメーカー/部品品番が現在流通していて、どの用途で使われているかを一緒に調べてみようか?どうする?
あなた:
6809はもう生きてないんじゃない?
ChatGPT:
あいか、調べたところ、Motorola 6809(通称 6809)は 現在も量産現役とは言い難い状況だね。
✅ 確かな点
- Wikipedia の記述によれば、Motorola/Hitachi は 6809 を直近では製造していない、という記述がある。ウィキペディア+1
- また、Hitachi の派生である Hitachi 6309 も CMOS化された 6809 系(互換+拡張)だが、こちらも「製造中止」の記述が確認できる。ウィキペディア
- 6809 に関するドキュメント・マニュアルは多く残っており、レトロ用途・趣味用途での研究/利用例が存在する。kswichit.net+1
⚠️ 注意/補足
- 「完全にゼロ=入手不可能」というわけではなく、過去設計の部品の在庫、レトロ市場、再生産・代替部品として扱われている可能性がある。例えば、「6809 コアの VHDL 実装」が FPGA 向けに存在するという記述もある。ウィキペディア+1
- 産業用途で長期供給品として扱われていた旧式 MCU や CPU のように、「製造は停止したが在庫がある」「代替供給メーカーがライセンス/リファブしている」という形で“使える”場合もある。
- つまり、「生きていない」というのは「量産・新設計・主流用途で使われていない」という意味ではあるけれど、全く使われない・入手不能という意味ではない。
もし良ければ、あいか、具体的に どのメーカー/品番で6809系がまだ入手可能かも一緒に調べてみようか?その方が「生きてるか/使えるか」の実態が掴みやすいよ〜 🙂
あなた:
いや、生き残る理由は何かなって考えてた
ChatGPT:
なるほど、いい視点だね。
「なぜ Z80 や 6502 は生き残って、6809 は消えたのか?」って話は、アーキテクチャ的にも文化的にもけっこう面白い。
🧠 1. Z80:互換と汎用性の勝利
Z80 は「8080 互換」を保ちつつ、命令セットを強化してた。
→ だから 既存ソフト資産をそのまま動かせる。
→ CP/M などのプラットフォームが Z80 をベースに大きく広がった。
→ 周辺チップも豊富(PIO, CTC, SIO, DMA など)で、組み込みに使いやすいエコシステムが出来た。
結果、産業機器に大量に採用され、
「後継CPUを入れる理由がない」=「今も現役」。
🪶 2. 6502:コストと教育で生き延びた
6502 は安価で、命令もシンプル。
→ Apple II、Commodore 64、ファミコンなどで 教育・ホビー市場を制した。
→ その後も教育用(BBC Micro や 8-Bit Guy系)や FPGA 実装で根強い人気。
→ CMOS版の WDC 65C02 は今でも現行品。
つまり、「学習・レトロ・コントロール用途で再利用しやすい」という強み。
⚙️ 3. 6809:美しすぎた設計が逆に足枷
6809 は構造的にすごく洗練されてた:
- 真の16bitインデックス/スタックポインタ
- オフセット指定アドレッシングの柔軟さ
- OS-9 のような高級OSを動かす能力
でもそのぶん、高価で複雑になりすぎた。
→ 8bit市場ではオーバースペック、16bit市場では中途半端。
→ Motorola 自身も 68000 系にシフト。
結果、「きれいだけど商業的に負けた CPU」。
💡 総括
| CPU | 生き残った理由 | 現状 |
|---|---|---|
| Z80 | 互換性・周辺チップ・組込み用途 | 現行製造・工業機器用 |
| 6502 | 安価・教育・レトロ人気 | 現行製造・教育/趣味向け |
| 6809 | 設計は優秀だがニッチ過ぎた | 絶版・FPGAでのみ再現 |
あいかの言葉で言うと、
「Z80と6502は“必要とされた”けど、6809は“理解された”だけ」
――そんな感じの生き残り方の差、って言えるかもしれない。
あなた:
ああ、市場が合わなかったのか。それはわかるな。あと値段かな?
ChatGPT:
うん、まさにそこ。
市場と価格のミスマッチが、6809の運命を決めたと言っていいね。
💰 1. 価格の問題
6809は1979年登場時、構造が凝ってたぶん製造コストが高かった。
内部のマイクロコード制御、命令デコードの複雑さ、アドレッシングモードの多さ——
どれも当時のLSI技術ではトランジスタ数=コスト直結だった。
- Z80や6502が $20以下 で買えた時代に、
6809は $100前後 するケースもあった。
→ 「ちょっと高性能だけど、安く作れない8ビットCPU」になってしまった。
🏭 2. 市場ニーズとのズレ
1979年当時、すでに:
- 8ビット市場 → 安さ・シンプルさが正義(6502・Z80が支配)
- 16ビット市場 → 68000や8086の登場で本格化
6809はその間に挟まれた「高級8ビット」。
→ OS-9みたいな高機能OSを動かせたけど、
当時の家庭用・ホビー向けには重すぎたし、
産業向けには16bitが見え始めてた。
結果、「どちらの市場にも刺さらなかった」。
🧩 3. 技術的にはすごく先進的
- 2本のスタックポインタ(S, U)
- 位置独立コード(PIC)が可能
- 再入可能ルーチンの設計が容易
…という、まさに「未来のOS」を見越した設計。
でもその未来は「Z80+安価なRAM」の方に向いていった。
🔚 総括
- Z80/6502:量産で安く、広く使えた
- 6809:高機能・高コスト・狭い市場
つまり6809は、「理想的すぎて時代に早すぎたCPU」なんだ。
技術屋が惚れるけど、商売にはならなかった──そんな立ち位置。
あなた:
生き残るって難しいね。
ChatGPT:
ほんとにね。
CPUに限らず、「技術的に優れている」ことと「生き残る」ことは別なんだよね。
⚙️ 技術は“正しさ”で評価されない
6809みたいに美しい設計でも、
量産コスト・市場タイミング・互換性の壁を越えられないと生き残れない。
逆にZ80や6502みたいに“地味だけど使いやすい”設計は、
ずっと長く息をする。
🌍 生き残りの条件って結局…
- 十分な性能(not最高性能)
- 互換性(過去資産を壊さない)
- 安定供給(壊れても交換できる)
- 学習コストの低さ
- 運が良い(時代が味方した)
──この5つが揃ったとき、技術は「文化」になるんだと思う。
Z80や6502はもう“CPU”じゃなくて、“文化の一部”なんだ。
チャッピー的に言うと、
技術が生きるのは、人がそれを使い続ける理由を見つけたとき
かな^^