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Hyfaxのこと

これまでBIOSやらBootやらで遊んできたわけなんですが、何か機能とかが気になって遊ぼうとするたびに、boot、機能読み込み、実行とかすることになるわけです。
で、ブートの部分とか機能の読み込みの部分はほぼ同一だという。
同じものを使いまわしするので面倒くささはあまりないのですが、同じものを何度も使うならソースの再利用じゃなくてバイナリの再利用をしたいなぁ、とか思っちゃうんですね。ほとんど同じソースがあちこちにあると、心がゾワゾワするというかなんというか。プログラム作成者の性って奴かもしれません。
そういった流れで処理を見直すと、結局は3つのパートに集約されるなぁと。

①ブートする

②機能を読みこんで遷移する

③試したい機能

流れとしてはこんな感じ。流れ図にするならこうかな。

この形は言うまでもなくOSの基本機能なわけですが、OSというほどたいそうなものを作りたいわけじゃありません。いわばモニタプログラムといったところでしょうか。

よく使う形を一般化して何度も使いまわせるようにするわけです。OSなんておこがましいささやかなものですが、名前がないと不便なのと、名前があると愛着がわくので、仮にHyfaxと名付けました。

今回からしばらくは、このHyfax君を作っていきたいと思います。

大雑把な方針とか

まずは媒体からです。QEMUを使うのは確定です。なので一般的なものとしてFDDとHDDがあります。ですが今更FDDはないだろうというわけでHDDの一択。

ファイルフォーマットはFATなのは当然です。フロッピーでないのでFAT12は没。FAT32は64Bit 演算ができないと辛いのでこれも没。まことに中途半端ながらFAT16で実行できるようにしましょう。

モニタプログラムは0x0ffffまでを占有することにします。アプリエリアは0x10000~0xA0000までの576KByteとしましょう。

モニタプログラムからアプリはjmpで遷移することにします。アプリからはモニタの先頭にjmpすることで復帰することにします。

モニタプログラムはアプリのファイル名を使ってディスクをリードし、0x10000に展開した後で同アドレスに遷移するものとします。

完全なシングルタスク・シングルユーザですね。だってモニタですもの、高機能は望みません。

忘れてましたけど、リアルモード厳守で行きます。拡張レジスタとか使わない方向で。

今日はここまで

大雑把な方針が決まったところで今日はここまでです。やってみなくてはわかりませんが都合6回くらいになるんじゃないでしょうか。

わたしの『やる気スイッチ』と連動しているので、次回がいつになるかはわかりません。

《2025/11/28 13:54:22》

ブートで遊ぼっ!(2)

86系のPCをブートさせて遊んでみよう、というお話の2回目です。テキストは『OSを書く:初歩から一歩ずつ』です。
環境はAMD64+Windows10+VMware Workstation 17 Player+Debian 12.4です。
今回はMakefileを作るのと、余裕があれば文字を表示するところまでかな。届くかな?

ビルドプロセスを短縮する

Makefileを作ってビルド…というかアセンブルから実行までを簡単にしましょう、というお話。
『今時make?』という気もしなくはないんですが、アセンブラでboot周りのことをやるのなら『やっぱmakeよね!』とも思います。
やっていることというか、やりたいことは凄く単純で

と、2回コマンドを打っていたのを

で済まそうということ。
いちいちだらだらタイプしたくないし、ヒストリから拾うのも面倒だし、という怠け者の発想ですね。怠けるためにメンドクサイ仕込みをするとか、世の中よくあることです。
makeの使い方とかMakefileの書式とかを知りたい方は、ネットで調べてもらえば沢山記事があると思いますので、そちらに任せます。

テキスト通りMakefileというファイルを作成します。


実行してみます。



ん?
なにこれ?

って、どういうこと?

ちょっと調べてみたら、Makefileではコマンドの前にタブがないといけないみたいです。
何て言うか…『年寄りはこれだから困る』とか言いたくなってみたり?
気を取り直してMakefileを修正します。

2行目、5行目、8行目の先頭にタブを入れます。
で、改めて実行します。

ちゃんと動きました。めでたしめでたし。

ここで気力が尽きました。文字列の表示は次回だなぁ…。

《2024/4/19 11:14:24》

ブートで遊ぼっ!

x86系のPCをブートさせて遊んでみようと思います。
OSを作ろうとか、大それたことは言いません。技術力も知識も能力も全く足りないですから。
そもそもOSを作るのって、とっても

テキストは『OSを書く:初歩から一歩ずつ』です。ざっと目を通してみたんですが、それほどボリュームないし、解説もそれなりにあるし、これなら1日あれば確認できるかなと。チュートリアルだしねw

前提条件

テキストがDebianを前提にしているので、それに乗っかります。
今回のわたしの環境は

Intel Core i7
Windows10
VMwera Workstation 17 Plyer
Debian 12.4

です。Debianはこのために新規で入れました。ほとんど、まっさらです。

テキストで『nasm』『build-essential』『qemu』が必要だというのでインストールします。
Debianを起動してターミナルエミュレーターを実行し、以下を入力します。

む!

とか返ってきた。
どうしよう、どうする?

テキストは2016年とか2017年に書かれたものだし、今は2024年だし、8年もあれば生まれた子供も小学校3年生?になるし、パッケージ構成が変わっててもおかしくはないなぁ。
ともあれ、これでお終いにするってのは、あまりに情けなさすぎる。どうしたものか。

少し調べてみたら、色々な情報がありました。余計なものをインストールしても邪魔にならなければいいんだけれど、できるなら最小限の構成にしたいなぁ。

なので、これでどうだっ!

インストールは成功。
ではソースを書きましょう。
ファイル名は『boot.asm』です。

; boot.asm
hang:
jmp hang

times 510-($-$$) db 0

; This is a comment

db 0x55
db 0xAA

PlayWithBoot.1

コードの解説はテキストに任せて、書かれたとおりにオペレーションします。

問題ないですね。

動きました。こんな感じです。


これで前提条件が終了です。

なんか、思ったより先が長そう…

《2024/4/17 0:04:09》